うつの世界にさよなら
音声 推薦者 私も聞きました 活動へのご支援 講演・取材依頼


「40代男性、会社員、難聴のためうつを経験」

 iPhoneのアプリで、「うつの世界にさよなら」を聴かせて頂きました。
美しい声・丁寧で暖かい語り口・具体的でわかり易い解説で、心にしみバンバン頭に入ってきました。とても感銘を受け、何度か聞きかえしました。 特に、回復の説明であったキーワードについての書籍を、いろいろ読んでいるところです。
 私は、24年目の会社員です。数年前から感音性難聴が進行して、障害者認定の対象外ですが日常的なコミュニケーションがむずかしくなり、 鬱の症状が出始め休職を繰り返しています。真理子さんとは、生い立ちや専門分野は違いますが、思考パターンが自分に似ていると思い、 苦しみ悩みが自分の事の様に感じられました。
 回復に必要なキーワードを、しっかり噛み砕いて、再び活躍したいです。このお話しが、回復へのきっかけになりそうです。

 一つ目は、心理学と自己認識のセクションです。

 この中で述べられていた、捕らえ方のパターンを具体例で気付き、自分がどんなタイプなのか分析している所です。
 しおれた花びらを見て落ち込んでいた・現在の出来事でつまずいているのに過去にさかのぼって生い立ちとの因果関係でごまかす・もうこの国ではやっていけない、 等、真理子さんは僕と考えることが全く同じでした。それを、ポジティブな方向へ変えられる、と言うことですよね?
 世の中で実績を挙げている人は、努力していることに加え自分を知り上手に自己修正して成果を挙げている、とのフレーズどおり、 今の辛さから脱する為にも、人が社会的に成長する上でも、専門的な技術を磨くだけでなく、自分を知り修正することが大切であることが、良く理解できました。

 自己修正する為には、どこをどのように修正しなければならないか知る必要がありますよね。 自分ではどうなのかを、ネガティブなパターンをうやむやな感情で終らせず、具体的に文章で書き留めているところです。 その作業の中で、今までにないくらい気持ちが楽になっています。目標である自己修正まで至っていないですが……。
 兎に角、自分のことを真に知ることの大切さに気付かせてくれたことと、自分と似たようなタイプでも変わることができると知ることができました。
 上手くやれそうな気がします。ありがとうございます。

 二つ目は、認知症は鬱に似ている、と述べられている点です。


 確かに、僕も最悪な時期には、おっしゃるような状況で正に認知症と言っても過言ではない感じでしたね。
 僕の父が、アルツハイマー中期と診断されている認知症で、物忘れは激しく、日常生活に支障をきたすレベルです。 父の中で、物忘れが激しく適切な行動ができないと認知していながら、それを上手に表現できずにいたとしたら、父はとても辛い状況なのではないか、 と考えるようになりました。父の現在の状態を100%受け入れる為、父への接し方を変えていきたいです。

 三つ目は、他人を幸せにする仕事 という考え方を言葉で聞いたことです。

 今の自分、そして仕事は、真理子さんが言っていたように、苦しさ辛さの対価として給料をもらっている、としか考えられません。 この点で、自分の仕事の目的を見直して、自分の活躍の場を広げていくきっかけに繋げて行きたいです。
 又、自分の子ども達への職業観を伝える上で、どうしようかと悩んでいたところなので、この考え方は大変参考になりました。 自分も真理子さんのようにこれを実感し、子ども達にしっかりと背中を見せたいなと思いました。

 四つ目は、声が美しく言葉が明瞭でストレスなく頭に入ってくる点です。

 正確な発音と遅めの速度で話されている気遣いがあるのでしょうね。ありがたいことです。
 私は感音性難聴といって音がこもったり歪んだりして聞こえている為、単純に音を大きくしても聞き取れないことが度々あります。 したがって、テレビは音声を聞くのではなく字幕を読む事に徹しています。仕事での情報源は、生の会議や会話ではなく、電子メール・摘録・報告書が中心です。
 そんな訳で、音声から学ぶことは十数年ぶりでしょうか。聞くことに目覚めさせてくれたような気がします。 数回聞いた後は、音楽のようなイメージで聴いていますよ。ありがとうございます。

 これから、ご推薦の書籍や真理子さんの著書で、勉強していきたいです。
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「20代女性、学生、中学時代にひきこもりを経験」

 ポッドキャストを聴きながら、昔の経験を強く思い出してしまいながらも1つ1つ真剣に聴いておりました。 とてもリアルに、また詳細にわかりやすくうつに至るまでの生活や、違和感の積み重なり、そして復帰までの道が語られておりますので、 おそらく、同じような経験を現在している方々は同調しやすい・聴きやすいのではないかなと思います。 と、同時に、そういった経験をしたことがない方(たとえば、うつ状態にある人の家族や友人)にとっても、 こういった状態に陥っている人が何を考えているのか、何を必要としているのかということを知るためのヒントとして価値をもつ内容だと感じました。 ぜひ、多くの人に聴いていただきたいと思います。

 ポッドキャスト、全編通して聴きました。私自身がひきこもっていたときの経験と、重ね合わせて聴いてしまいました。 後半部分の、「うつからの回復」シリーズが、具体的にうつのスパイラルからどう抜け出していったのかが明確に語られていてとてもよかったです!

 ポッドキャストを聴き終えて感じたことなのですが、私も、自身の経験から「うつ」や「ひきこもり」状態からの脱出、またその後の社会復帰においてもっとも重要なのは、
 ●普段の考え方や行動を意識的にポジティブにかえること
 ●自分の身におこったことに関しても、ポジティブにとらえる訓練をすること
 だと思っています。
 こういったことを口で、他人に伝わるように説明しようとするのは難しく(一歩まちがえると、新興宗教のように誤解させてしまう)、 そういったなかで「心理学」や「自己認識」(うつからの回復3)、「ことば」と「潜在意識」(うつからの回復5)そして「スピリチュアル」と 「シンクロニシティ」(うつからの回復6)のように、うまく身近なキーワードに分解する方法を用いていたので、精神世界に抵抗がある方に対しても、 科学的・客観的に、わかりやすく説明できていて伝わりやすいなと感じました。

 また、うつの描写がリアルで、つい自分の経験と重ね合わせてきいてしまいました。 私も、主に中学生のころは「うつからの回復1」のようにお風呂もはいらず顔もあらわず、着替えることもせず毎日をすごしていました。 親に、ときどきむりやり学校には連れ出されるのですが、学校に行くのにもかかわらず髪もあらわず歯もみがかず家をでていました。 今思うと考えられませんが、当時は本当に、普段の身だしなみにさえにエネルギーを費やすことがつらいと感じていました。

 そういったなかで、鏡にうつった自分の汚い姿をふと目にして落ち込み、それがつらいので自分を鏡にうつすことをさけ、 ますます身だしなみができなくなっていく…といった行動週間に陥っていたことを思い出しました。
 そうしているうちに、寝てばかりいるので体重もふえ、洗顔をしないのでニキビもひどくなり…さらにひどい状況になってしまいました。 外見や言動が少しおかしいだけで、社会から受けられるやさしさの量も如実にかわってくるので、そういった状況に一度陥ってしまうと負の連鎖におちいるばかりで、 なかなかうつからの回復というのは難しくなっていたなと思い起こしました。

 どういった状況でも、理想の自分と現実の自分のギャップがひろがっていくことがひきこもりからの復帰をむずかしくする原因かな、とおもっています。 また、それをうめる方法は他人とはなしたり、とにかく行動をおこしたり(勉強など)、外出をしたりといったアクションであり、 「ひきこもり」「うつ」という状況と、「アクション」を結びつける役割を果たすものが「潜在意識」「ポジティブな言葉」 「シンクロニシティを信じること」なのだと思います。  当時の自分をふりかえってみると、ポッドキャストでのおはなしと同じように、安全と安心を求めてしまうあまりに、 起こりうるリスクに対してとても敏感になってしまって相手のアラや実現しうる不幸な結末をつよく想像してしまっていました。 が、そういった行動や思考が良い結果をうむはずもなく、やはりそういう考え方をしているときには事態が悪化していっていました。

 ポッドキャストでお話されていた
 ●ひとのいいところを探す、そしてそれを言葉にする
 ●または「ありがとう」「うれしい」というきもちを積極的に伝える
 という行動を意識的にすること、とても大切だと思います!
 アファーメーション(自己肯定=自己宣言)をすることは、自分の支えにもなるので、最初はむりやりにでもポジティブな将来や未来、 自分の可能性について考える習慣ができたら、またその習慣が人に与える良い効果を、できるだけ客観的に伝えることがいいのかなと思いました。
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「30代女性、個人事業主、会社員時代にうつを経験」

 寺田さんのうつ闘病記を聴いて、私はちょっと脱力してしまいました。お父様の都合で幼いときから異国を経験し、 日本とは異なる決して安全とはいいきれない土地で起きた話を聞けば、小さいころの寺田さんがどれだけ力を 振り絞って新しい地で頑張ろうと、力を発揮しようとしていたのかを想像いたしましたし、大学入学前の寺田さんを思えば、 小さい頃からの頑張りの蓄積がその当時の彼女の頑張りをさらに加速させたのだろうなぁと想像できました。 そして会社に入ってからの彼女の話を聞けば、今まで色々一人で対処してきたのだろうなぁと、 その人一倍黙々と努力する彼女の頑張りを思うと、私の寺田さんとの友人歴は社会人になってからでしたので、 どうしてもっと、そうだねそうだね、と相槌を打って話を聴いてあげることができなかったのだろうと自分の狭量さを大変残念に思いました。

 時既に遅しですが、今、ここに寺田さんが元気でいてくれて本当に良かったと思います。これからは元気でさえいてくれればいい、 と思うようになりました。寺田さんにとっては長い年月におけるうつとの葛藤だったと思うのですが、 彼女なりに模索したうつ回復法の一つが読書だったのだと思います。 寺田さんの著書『うつの世界にさよならする100冊の本~本を読んでココロをちょっとラクにしよう』のなかで紹介されている作家の 曽野綾子さんは“悲しみの中でこそ、人は本来の人間の心に立ち返る”と仰っており、そして仏教者の故松原泰道師は“自分が逆境を経験する ことが人の役にも立つ”と仰っております。

 うつは本当に辛く、やり切れない病気ですし、回復にも時間が掛かるものだと思います。 けれども、もし、うつという期間を何とか、何とか自分なりにやり過ごせた時、“新しい何か”を自分の中に見出せる 可能性もあるのではないかと思います。

 もし音を聞く元気が出たとき、そのときはこの寺田さんのお話を焦らずゆっくりお聴き頂けたらと思います。そして、 文字を見る勇気が出たとき、寺田さんの著書を手に取り、ゆっくりページをめくりながら自分に優しく語り掛けてくれる本を お探しいただけたらと思います。
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「20代男性、教育関連、高校時代に障害のため不登校、うつを経験」

 寺田さんを知ったのは、”ちょっと”のきっかけからでした。この音声にも出てくる「読書」は、 うつの世界からさよならした後も続けていられます。その中で、たまたま、私の本をお読み頂いたのです。 まさにキーワードである「シンクロニシティ」です。
実際にうつを経験されたご本人だからこそ、胸を揺さぶられます。 やはり、「帰国子女」と聞くだけで、何か特別な存在で何不自由なく育ってきたお嬢様というのが一般的なイメージかもしれません。 しかし、寺田さんの歩いてきた道は決して平坦ではありません。前半部分を聞くだけで、ぞっとすることが沢山あるのに優しい語り口が、 その闇に光を与えてくれるようです。
 そして、後半部分は、回復のプロセスを丁寧に紐解いてくれていますが、やはり、 クリスティーンさんのような方との「ご縁」によって、人は変化を遂げていくのだと、改めて実感し、 寺田さんも同じように自分の事をさらけ出して活動されている。これって、素敵な連鎖であって、 「人生はタペストリーのようなもの」と本気で言える強さとしなやかさは学ぶべき部分がいっぱいです。