うつの時にはカウンセリングルームに通うのも苦しいもの。
そして、いちばん苦しい時に必要なのは脱出ルートを知っているガイド(案内人)です。
そう言う意味では、うつの時には、どんな感じ方、どんな思考になるのかを知っている人は、何よりも最高のガイドになれるでしょう。
このたび、寺田真理子さんが外に出られないうつの人のために、自分の経験を包み隠さず赤裸々に語っている姿勢に僕は感動すら覚えました。
彼女のうつからの脱出のステップは、専門家の目で見ても、「そうなんだよ」と思う事例がふんだんにあり、今それぞれに苦しみの状態にある人には、
思い当たる共通点が多くあるのではないでしょうか。
もちろん、うつの渦中にいる人には「そう、わかっていても」と、すぐに素直に実践できる元気エネルギーがないかもしれません。
でも、完全に渦中から抜けた時には、それがうつを脱出するためのガイドになっていたことに気づくことでしょう。
いま、彼女は認知症の研究もされています。
身体の衰えからくる憂うつな気分に対しても、考え方を変えると、老いることにも楽しみがあると明るく語っています。
この寺田さんの音声のガイドは、いろんな健康な人にも、たくさんの示唆を与えうることを僕は信じています。
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